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TPP承認案 衆院本会議で可決

2016年11月10日 17:41
TPP承認案 衆院本会議で可決

 今国会最大の焦点、TPP(=環太平洋経済連携協定)の承認案は衆議院本会議で10日午後5時すぎ、与党などの賛成多数により可決された。

 TPP承認案の採決は山本農水相の失言によって政府・与党の予定より大幅に遅れ、アメリカ大統領選はトランプ氏が当選した。しかし、政府・与党は予定通り、今国会中に承認手続きを終える考え。

 採決に先だって野党4党は、山本農水相が辞任しない限りは採決は認められないとして、山本農水相の不信任決議案を提出したが、否決された。その後、衆議院本会議はTPP承認案の採決に移った。

 民進党・升田世喜男議員「新しい大統領、アメリカの動向を見極めながらTPPへの対応をされることが常識中の常識ではないでしょうか」

 野党側はアメリカ大統領選挙の結果を受け、採決を急ぐべきではないと主張したが、TPP承認案は午後5時すぎ、与党などの賛成多数で可決された。この際、TPPに反対を表明していた自民党の鈴木憲和議員は採決を欠席した。

 アメリカ大統領選でTPPに強く反対しているトランプ氏が勝利したことを受け、政府内にもTPPの発効は絶望的との見方が出ている。しかし政府・与党は、会期の延長を視野に、今国会中の承認手続きを完了させる考え。