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TPP承認案めぐり与野党の攻防が山場

2016年11月4日 14:48
TPP承認案めぐり与野党の攻防が山場

 TPP(=環太平洋経済連携協定)の承認案をめぐる与野党の攻防が山場を迎えている。与党側は承認案を4日午後に衆議院の特別委員会で採決する方針だったが、山本農水相の失言をめぐり委員会開催のメドが立っていない。

 予定では衆議院のTPP特別委員会はすでに始まっているはずだが、4日午後1時半現在、まだ開かれていない。野党側は山本農水相の辞任を求めて徹底抗戦の構え。

 民進党・蓮舫代表「与党・自民党、公明党は国会をバカにしすぎじゃないでしょうか。2日前、私たちは冷静に採決あるいはTPP、その方向性に賛同しました。国会の日程をしっかりつくりました。それを流したのは、山本農水大臣の暴言じゃないでしょうか」

 TPP承認案をめぐり、政府・与党は山本農水相の失言を受けて4日の衆議院通過を見送ったが、週明けには通過させたい考え。与党側は承認案を4日午後に衆議院の特別委員会で採決する方針だったが、委員会開催のメドが立っていない。

 一方、山本農水相については、与党内からも厳しい声が上がっている。

 自民党・小此木国対委員長代理「不信任が提出されるという気持ちは、私はわからないでもありません。私も厳しい思いを農水大臣に向けております」

 山本農水相「大変皆さまにご迷惑をおかけしました」

 民進党などは今後、山本農水相に対する不信任決議案を衆議院に提出することも視野に対決姿勢を強めている。