TPP承認案あすの採決見送り決定~与党側
TPP(=環太平洋経済連携協定)の承認案の衆議院通過がさらに先送りとなる。政府・与党は、当初目指していた8日の本会議での採決を見送ることを決めた。
TPP承認案を巡り民進党や共産党は、4日の委員会採決のやり直しや失言を重ねた山本農水相の辞任を求めて衆議院本会議での採決に強く反対している。
こうした中、与党側は、8日の本会議ではTPP承認案の採決は見送り、地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」の承認案を採決する考えを示した。民進党などはこの提案を受け入れ「パリ協定」は8日に承認される見通し。
TPP承認案について与党側は10日には衆議院を通過させたい考えだが、民進党などは山本農水相が辞任しない限り、採決に応じない姿勢を崩していない。8日以降もTPP承認案の本会議採決を巡る与野党のせめぎ合いが続きそうだ。