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衆議院本会議「パリ協定」承認案を承認

2016年11月8日 16:07
衆議院本会議「パリ協定」承認案を承認

 地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」の承認案は8日、衆議院本会議で採決され、全会一致で可決・承認された。

 パリ協定の承認案は当初、4日に採決される予定だった。しかし、TPP(=環太平洋経済連携協定)の承認案を巡り、国会が混乱した影響で採決がずれ込んだ。

 パリ協定は地球温暖化対策を進めるため、2020年以降の温室効果ガスの排出量削減に努めることを定めた国際的な枠組み。政府・与党は当初、日本時間7日に開幕した国連の会議・COP22までの承認を目指していたが、TPP承認案を巡る与野党対立のあおりを受け8日の承認となった。

 一方、TPP承認案について与党側は10日には衆議院を通過させたい考え。しかし、民進党や共産党などは山本農水相が辞任しない限り、本会議での採決に応じない姿勢を崩していない。

 民進党・蓮舫代表「(採決の)障害となっている山本大臣もしっかりひいていただきたいと、改めて強く思います」

 民進党などは、山本農水相の不信任決議案を衆議院に提出することも検討している。与党側がこのまま10日に採決に踏み切るのか攻防が激しくなっている。