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有識者“退位”論点整理公表へ詰めの議論

2017年1月11日 16:07
有識者“退位”論点整理公表へ詰めの議論

 天皇陛下の退位について話し合う有識者会議は11日、8回目の会合を開き、次回の論点整理公表に向けて詰めの議論を行った。

 会合では、メンバーから、「特例法による退位は国会でそのつど状況に応じた慎重な審議ができるので、皇室典範の改正よりリスクが少ないのではないか」などの意見が出された。

 御厨座長代理「論点整理の作成にあたっては、天皇の公務の負担軽減等に関わるそれぞれの論点について積極的な意見、課題、これをまとめていきたいと考えている」

 次回会合でこれまでの論点整理の結果を公表するが、今の天皇に限って退位を認める特例法だけでなく、天皇の退位について定めている皇室典範そのものを改正する案を含める方針。さらに折衷案として皇室典範の付則に退位の根拠となる規定を新たに付け加えた上で特例法を制定する案も加え、これら3案についてそれぞれメリットや課題をまとめる方針。