日サウジアラビア首脳会談 関係強化で一致
安倍首相は13日、日本を訪れているサウジアラビアのサルマン国王と首脳会談を行い、両国関係の強化で一致した。
「46年ぶりのサウジ国王陛下の歴史的な訪日を心から歓迎いたします。中東安定の要であるサウジとの関係をさらに力強く前進させていきたいと思います」-安倍首相が首脳会談の冒頭で、このように述べたのに対し、サルマン国王は「日本の皆様方の温かいおもてなしと歓迎に感謝します」と語った。
首脳会談では、石油に頼らない経済を目指すサウジアラビアに対し、日本が製造業やインフラの分野などで協力を行うための方針となる「日・サウジ・ビジョン2030」を打ち出すことで合意した。両首脳はサウジアラビア国内に経済特区を整備して日本企業の進出を促すことでも一致した。
また、会談で安倍首相が先週の北朝鮮による弾道ミサイル4発の発射を「新たな段階の脅威となった」と言及したのに対し、サルマン国王は「日本やアジアの安全はサウジにとっても重要である」と述べ、一致して北朝鮮の核ミサイル開発に反対していく考えを示した。