大阪の学校法人「森友学園」の籠池理事長が１６日、小学校の建設費に「安倍総理大臣の寄付金が入っている」と発言、菅官房長官はこれについて１６日午後、会見で否定した。一方、民進党の蓮舫代表は、籠池理事長の参考人招致と安倍首相自身による説明を求めた。青山和弘解説委員がリポート。

　民進・蓮舫代表「（籠池理事長の）発言の内容は軽くありません。やはり参考人としてお越しをいただいて、籠池理事長がおられる前で、安倍総理は自分は潔白だと、ご説明をする責任があるというふうに思います」

■菅長官は否定しているが、仮に安倍首相が森友学園側に寄付をしていた場合、どのような問題があるのだろうか？

　仮に寄付をしていれば、森友学園と安倍首相の関係の深さが浮き彫りになることになる。これまでは昭恵夫人が名誉校長を務めていたものの、安倍首相は講演を依頼されて断ったことがあるくらいで籠池理事長には会ったこともないとしていた。

　もし金銭的な支援をしていたということであれば、関係性の深さや小学校の考えに共鳴する姿勢がうかがえる。その一方で、寄付をしていたことそのものは、国有地の取引や小学校の認可には直接は結びつかない。いずれにしても名前が取りざたされた以上、安倍首相は事実を明確に説明する責任がある。