民進党 森友学園、籠池理事長の資質ただす
大阪の学校法人・森友学園の国有地取得問題を巡り、民進党は9日の衆議院本会議で籠池理事長の教育者としての資質をただした。国会記者会館から黒島秀佳記者が伝える。
民進党の菊田議員の質問に対して、松野文部科学相は、一般論としながらも、「学校法人の理事長には高い倫理観が求められる」と述べた。
民進党・菊田議員「このような不適切な教育を行っているばかりか、政治家に口利きをし、また詐欺的な補助金申請を行う籠池理事長は果たして教育者としてふさわしいのか」
松野文科相「一般論として、公共性の高い学校法人の理事長には高い倫理観とそれにふさわしい行動が求められるものだ」
その上で松野文科相は、「大阪府の対応を注視している」と述べた。
また菊田議員は、「安倍首相の昭恵夫人が巻き込まれている」として、政府は「傍観するのではなく積極的に籠池理事長の参考人招致に協力すべきだ」とただした。
これに対して菅官房長官は、「参考人招致は国会で決めることであり、政府がコメントすべきではない」と述べるにとどまった。
こうした中、与党側は参考人招致は受け入れられないとの姿勢を崩していないが、民進党の蓮舫代表は改めて籠池理事長らの招致を強く求めている。
民進党・蓮舫代表「(籠池氏らに)何が本当なのかを話してもらう必要性はとても高まったと思っている」
参考人招致を巡っては今後も与野党のせめぎ合いが続きそうだ。