南スーダンに派遣されている部隊の日報を「廃棄した」と説明しながら実際には陸上自衛隊が保管していた問題。陸上自衛隊トップが保管の事実を把握していたかについて、稲田防衛相は１７日、本人は否定していることを明らかにした。

　稲田防衛相「今般の報道において、岡部陸上幕僚長の名前があげられたことから、まずは陸上幕僚長本人に対して報道について確かめたところ、報道のような事実は認識はしていないという回答があったということでございます」

　稲田防衛相はこのように述べ、陸上自衛隊トップの岡部陸上幕僚長が、保管の事実について報告を受けたことは否定していることを明らかにした。

　また、保管の事実が統合幕僚監部に報告されたあと、防衛官僚が非公表にするよう指示していたとの指摘について、稲田防衛相は、指示した人物の名前が特定されていないことから独立した立場で行われる「特別防衛監察に調査を委ねたい」と述べた。