稲田防衛相 南スーダン「日報」の調査指示
南スーダンに派遣されている陸上自衛隊部隊の日報について、廃棄済みとした後にデータを消去するよう指示が出ていたという報道をめぐり、稲田防衛相は国会で、大臣直轄の組織で徹底調査する方針を示した。
防衛省は日報について、陸上自衛隊では廃棄されているとしていたが先月、別の部署で保存されているのがわかり、公開された。ところが15日、日報は陸上自衛隊の中でも廃棄されておらず先月、データを消去するよう幹部から指示されていたとの報道があった。
これを受けて稲田防衛相は16日朝、大臣直轄の組織に調査させる方針を明らかにした。
稲田防衛相「大臣直轄の防衛監察本部により、徹底的に調査の上、防衛省、自衛隊に改めるべき隠ぺい体質があれば、私の責任で、改善していきたいと考えております。私は昨年12月に、統幕(防衛省統合幕僚監部)からの報告を受けた際、日報を改めて探索をし、公開するよう指示をしており、(日報の)破棄を指示するようなことは断じてありません」
ある防衛相経験者が「事実だとすれば隠ぺいだ」と話すなど政府・与党内にも波紋が広がっている。