PKO日報 稲田防衛相「隠ぺいではない」
南スーダンでのPKO(=国連平和維持活動)をめぐり、去年7月に大規模な戦闘が起きた際に現地の自衛隊が「戦闘が起こった」と記録した日報が見つかったが、稲田防衛相は「法的に戦闘ではない」と主張した。
南スーダンで活動する自衛隊が去年7月に記録した日報について、防衛省は当初「廃棄した」としていたが、その後一転、見つかったと発表していた。日報には「戦闘」という言葉が用いられていて、民進党は稲田防衛相に日報を見たのかただした。
民進党・小山展弘議員「現地の一次情報。これをごらんになったんでしょうか」
稲田防衛相「日報そのものについて見ていたということではありません」
小山議員「(日報には)戦闘という言葉があるじゃないですか。戦闘があったということをお認めになるんですかということを聞いてるんです」
稲田防衛相「意味があるのは、法的な意味の戦闘行為かどうかなんです。そして、戦闘行為であるかどうかという意味においては、戦闘行為ではないということです」
稲田防衛相は、去年7月の戦闘は国と国との間で起こったものではなく「法的には戦闘行為ではない」と述べ、自衛隊が撤収する必要はないとの認識を示した。また、日報をめぐっては「隠ぺいではない」とする一方で、文書をすぐに見つけられなかったことについては「十分な対応ではなかった」と述べた。