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民進“昭恵夫人の口利き”追及、首相は否定

2017年3月24日 14:27
民進“昭恵夫人の口利き”追及、首相は否定

 国会の参議院予算委員会で、民進党の福山議員は、安倍首相の昭恵夫人担当の職員が2015年、森友学園の籠池理事長に送った国有地の借地契約に関わるFAXをめぐり、昭恵夫人が「口利きをしたのではないか」とただした。

 福山議員の追及に対して安倍首相は「昭恵夫人は関わっていない」と強く否定した。

 民進党・福山哲郎議員「少なくとも財務省の本省に問い合わせたと、谷さんは言われているわけです。だって普通の人が、本当に街歩いてる普通の人が、財務省にこれ問い合わせますと言って、いきなりこういうところまでつながりますか?つながるわけないじゃないですか。こうやって、各省庁に問い合わせることを、関与、口利きと言うんです。結果は関係ないんです」

 安倍首相「まさにこれが外形的にも中身においても関わっていないんだろうと。家内の所に留守電があったわけでありますが、その後、私の妻からお答えはしていないわけでして、そうした中において、夫人付きに手紙がいわば来たわけでございます。それに対してお答えをしています」

 これに対して福山議員は「昭恵夫人が関与していないとするのは無理だ」と追及した。

 民進党・福山哲郎議員「ちゃんと昭恵夫人に報告させていただいておりますと向こうに丁寧に答えてるわけですよ。これを何も問題がないと、関与してないって、それは無理ですよ」

 安倍首相「別にこれ(昭恵夫人)付きの方に責任押し付けるわけではなくて、別に勝手にやったということでも、もちろんありません。全くのこれはゼロ回答でありまして、それを、役人の言葉で言う、非常にえん曲に答えておりまして、我々が見たらこれは無理ですよ、という答えをしているわけでありますし、他の方から聞かれても同じ答えをしますよ、ということを申し上げているわけです」

 また安倍首相は、野党側が求めている昭恵夫人の証人喚問について「不正や刑事罰に関わることをやっているわけではないので、おかしな話ではないか」と述べた。

 一方、民進党の大塚議員は、迫田前理財局長に対して、土地売却交渉中の2015年9月に行われた安倍首相との面会の内容についてただした。迫田氏は、その日は日本郵政グループ株の売却手続き開始の1週間前で、その報告をしたと説明した。

 また迫田氏と武内前近畿財務局長は共に、この面会の直前に行われた近畿財務局などによる国有地の埋蔵物をめぐる現地調査については「報告は受けていない」と否定した。