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米軍シリア攻撃 日本政府“支持”立場示す

2017年4月7日 17:56
米軍シリア攻撃 日本政府“支持”立場示す

 アメリカ軍がアサド政権への対抗措置だとして、シリア国内の空軍基地に向けて巡航ミサイル50発以上を発射した攻撃について、安倍首相は7日午後、「アメリカ政府の決意を支持する」と表明した。

 各国の中でもいち早く支持の立場を示した日本政府だが、どの程度強い言葉で支持を表明するかは慎重に検討してきた。

 安倍首相「幼い子供たちもが犠牲となった惨状を目の当たりにして、国際社会は大きな衝撃を受けています。化学兵器の拡散と使用は絶対に許さないとの米国政府の決意を、日本政府は支持いたします」

 ただ、「決意は支持」とする一方で、軍事攻撃そのものについては「事態の深刻化を防ぐための措置」であり「理解している」と表現を使い分けている。さらに安倍首相は、核やミサイル開発を進める北朝鮮を念頭に「東アジアでも大量破壊兵器の脅威は深刻さを増している」「トランプ大統領の強いコミットメントを高く評価する」と付け加えた。

 政府内では、トランプ政権のシリアへの迅速な軍事攻撃は北朝鮮に対しても「メッセージになる」と抑止効果を期待する声もある一方で、「オバマ政権と明らかに違う」と緊張感も漂っている。