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前次官の辞任経緯言及 民進が菅長官を追及

2017年6月7日 13:04
前次官の辞任経緯言及 民進が菅長官を追及

 安倍首相の友人が理事長を務める加計学園の獣医学部開設をめぐる問題で、民進党は7日の委員会で、菅官房長官が文部科学省の前川前次官について、辞任の経緯などに言及して批判したのは国家公務員法の守秘義務違反に当たると追及した。

 民進党の追及に対して、菅長官は「事実に基づいて発言をした」と述べ、守秘義務違反には当たらないとの認識を強調した。

 民進党・緒方林太郎議員「実は彼はこんなこと言ったんだ、あんなこと言ったんだと、そういうことをいち私人に対してぶつけていくというのはこれ、おかしいんじゃないですか?気に入らない方については、国家公務員法上の機密情報、機密情報でも外に漏らされると」

 菅官房長官「でも辞める前は公人だったじゃないですか。そしてその人が自ら発言をしてますから、いろんなことを。事実と違うことを発言してましたから、私自身が事実に基づいて発言をしたと、そういうことです」

 民進党・緒方林太郎議員「私人としていろいろ発言していることについては、それはあの人私人だからと。けどもその人の個人的な事情、さらには個人的な人事の問題については全力でそれを官房長官、罵倒しておられるわけですね。その違いがダブルスタンダードでしょ」

 菅官房長官「そこは全く当たらないというふうに思います。正確を期す必要があるという形で発言をしただけであります」

 また緒方議員は、文科省が内部文書とされる資料について「確認できない」としていることについて、「『ない』と言えるまで調査すべきだ」と迫った。これに対して義家文科副大臣は、「自分自身が見ていないし、確認できるはずがない」として改めて再調査を拒否した。