萩生田副長官「指示したことはない」
加計学園の問題をめぐり、山本地方創生担当相は16日朝、文部科学省の再調査結果を受けた内閣府側の調査結果を発表し「総理のご意向」と伝えた認識はなかったと述べた。国会記者会館から政治部・中村友美記者が伝える。
山本地方創生担当相は、内閣府が文科省に「総理のご意向」などと伝えた認識はなく、安倍首相からもそうした指示はなかったと結論づけた。
山本地方創生相「内閣府が文科省に、官邸最高レベルが言っているとか、総理のご意向などと伝えた認識はなく、また総理からもそうした指示等は一切ありませんでした」
その一方で、「総理が規制改革全般についてスピード感をもって実現すべきという旨を発言していることから、こうした発言に言及することはあった」としている。
また、文科省が15日に公表した、萩生田官房副長官が獣医学部開設の認可条件の変更を指示したとの記載があるメールは存在したという。ただ、「時系列的にも萩生田副長官から指示が出たとは考えられない」としている。
文科省の文書と内閣府側の言い分は大きく食い違っている。
国会で民進党は、文科省と交渉した内閣府の審議官に文科省の文書がねつ造ということなのかなどとただした。
民進党・桜井充議員「このペーパーは存在するけれど、全てが事実と異なるということですね」
内閣府・藤原審議官「(文書の)内容については、そういった意味で私も認識していないところが非常に多いというふうに思っております」
また桜井議員は、萩生田副長官に対して認可条件の変更を指示したのかとただしたが、萩生田氏は「指示したことはなく、メールの内容には戸惑いを感じている」と答えた。その上で、山本地方創生担当相が「他にいろんな候補が出てくる可能性があるので私が限定した」と説明した。