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改造内閣発足へ 閣僚経験者を多く起用

2017年8月3日 10:22
改造内閣発足へ 閣僚経験者を多く起用

 安倍首相は3日に内閣改造を行う。総務相に野田聖子元総務会長、外相に河野太郎前国家公安委員長など、閣僚経験者を多く起用する布陣で3日午後に発足する見通し。

 内閣改造に先立って自民党本部では党役員人事が行われている。岸田外相の政調会長就任など新しい執行部の体制がまもなく正式に了承される予定。

 自民党の新体制だが、岸田氏のほか、総務会長に竹下国対委員長、そして幹事長の記者会見などに立ち合う筆頭副幹事長には小泉進次郎議員を起用し、党のイメージアップを狙う。今後の内閣改造の流れは、昼前に閣僚の辞表を取りまとめる臨時閣議が行われ、その後、新閣僚が官邸に呼び込まれる。

 外相に内定した河野前国家公安委員長「支持率うんぬんというよりも、政権というのは国民の未来を明るくする、国民のみなさんに未来が明るいと感じていただく。しっかり日本の未来を明るくするように頑張るのが大事だと思います」

 防衛相に内定した小野寺元防衛相「制服と背広組との信頼関係の回復、これが大切だと思っています。やはりそれをしっかりやっていかないと本来の意味の防衛の役目が果たせない、そのことは深く憂慮すべき状況だと思います」

 新内閣では防衛相に再起用された小野寺氏のほか、総務相に内定した野田聖子元総務会長など留任を含む閣僚経験者は13人に上る。今回の人事について政権幹部は「支持率を上げるというより落ち着かせるためだ」と話していて、攻めよりは守りを最優先にした布陣となる。新内閣で着実に実績を積み上げることができるかが安倍政権の今後を左右することになる。