政府が、かつて国民民主党に所属していた元参議院議員の矢田稚子氏を総理大臣補佐官に近く起用することが分かりました。野党に所属していた議員の起用は異例です。

複数の政府与党関係者によりますと、政府は、かつて国民民主党に所属していた元参議院議員の矢田稚子氏を、近く総理補佐官に起用する方針であることが分かりました。担当は「賃金・雇用」になるということです。

矢田氏は、国民民主党の支持母体である産業別の労働組合の1つ「電機連合」の組織内候補として2016年の参議院選挙で初当選したものの、去年の選挙で落選しています。

起用理由について、ある政府関係者は「知見のある民間人を登用した」と話しています。

矢田氏を起用することで、自民党と国民民主党の将来的な連立も含めた連携強化につなげたい狙いもあるとみられます。