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“会長不在”の安倍派 内閣改造で「現状維持」も…派閥幹部「5人衆」ばかりが重用…禍根を残す?

2023年9月14日 6:06
“会長不在”の安倍派 内閣改造で「現状維持」も…派閥幹部「5人衆」ばかりが重用…禍根を残す?

自民党の最大派閥・安倍派が、後任の会長を決められないまま臨んだ内閣改造・党役員人事。安倍派にあてがわれたポストを維持できるのか注目されたが、結果は待機組ら4人が入閣し「現状維持」となった。一方、派閥内で力を持ついわゆる「5人衆」が全員、主要ポストに“留任”したことで派内から不満も出ている。

■会長不在の安倍派、結果は「現状維持」

安倍派は、安倍元首相の死後、新体制を1年以上決められずにいたが、『内閣改造・党役員人事までには決めないといけない』との考えから、8月末に塩谷立氏を事実上のトップ・座長とする常任幹事会を新たに設置し、15人による「集団指導体制」が決まった。

新体制では、森喜朗元首相が支持する「5人衆」、松野博一官房長官・西村康稔経済産業大臣・萩生田光一政調会長・高木毅国対委員長・世耕弘成参院幹事長が実権を握っているが、今回の人事で「5人衆」は全員、党や政府の主要ポストに“留任”した。

また、入閣待機組の鈴木淳司氏が総務大臣、宮下一郎氏が農林水産大臣で初入閣。安倍派としてはこれまでと同じ閣僚4人を維持した。ある派閥幹部は「満足のいく結果」だと評価している。

■「5人衆」は全員が留任 自分たち優先の人事?との声

一方、安倍派議員のひとりは「及第点」だとした上で、幹部が全員留任したことについて、「次世代の議員への入れ替えがなかったことは不満を生むのではないか」と指摘する。また、「『5人衆』がもし自らのポストを中堅・若手に譲り、差し替えていたら、評価は違ったのに…」と本音を吐露する。

■“100人”派閥の割に少ない?閣僚人数

今回の人事で、入閣待機組2人が大臣に起用され、留任した松野官房長官・西村康稔経済産業大臣とあわせて、これまでと同じ4つの閣僚ポストを確保した安倍派。

しかし、これは所属議員がおよそ50人の麻生派と同じ数で、安倍派は“100人”の最大派閥にもかかわらず4つにとどまったとも言える。

派内からは「最大派閥にいるのに、閣僚になれるまで待機する期間が延びるだけでは所属する意味がない」との声も上がっている。

■どうなる会長不在の新体制

『人事までには体制を整える』という共通認識のもと、新体制作りを急いだ安倍派。しかし、派内に不満がくすぶる中、塩谷座長と「5人衆」が、今後どのように政権運営に関わり派閥の存在感を高めていくのかが注目される。