会長不在の安倍派 会長代理の塩谷氏ら「集団指導体制」を拒否へ
安倍元総理大臣の死後、会長不在の状態となっている安倍派が総会を開きます。派閥の有力議員5人は、「集団指導体制」を目指していますが、会長代理を務める塩谷氏らは、これを拒否し、新会長を選ぶことを提案する見通しです。
自民党の最大派閥・安倍派は、去年7月に安倍氏が銃撃され死亡して以降、会長ポストが空席となっています。
派閥内では、萩生田政調会長、世耕参院幹事長、高木国対委員長ら有力議員5人、いわゆる「5人衆」が、自分たちによる「集団指導体制」への移行を目指しています。
一方、内閣改造・党役員人事も見据え、新たな会長を早期に選んで窓口を一本化すべき、との声も上がっています。
6日の派閥の総会に先立つ幹部会では、会長代理を務める塩谷氏らが、事前のヒアリングの結果、「新しい会長1人を決めるべき」との意見が多かったとして、5人による「集団指導体制」案を拒否する見通しです。
塩谷氏らは、その上で立候補者を募り幹部会の場で新会長を選ぶことを提案するものとみられます。