安倍元総理大臣の死後会長不在の状態が続いている安倍派は、総会を開き、8日の一周忌の後に新体制を決める方針を確認しました。

中継です。

100人の議員を抱える最大派閥の安倍派は安倍元総理が亡くなってからおよそ1年がたっても次のリーダーを決められず、主導権争いが続いています。

塩谷会長代理
「しっかりとこの集団を、政策集団を引っ張っていく、強力な会長も必要だということは、多くの会員から求められることを感じておりますので、その方向で決めていきたいと思っております」

安倍派内では萩生田政調会長、世耕参院幹事長、高木国対委員長ら有力議員5人、いわゆる「5人衆」が、自分たちによる「集団指導体制」への移行を目指していました。

関係者によると、6日、総会に先立って行われた幹部会で世耕氏や高木氏が「5人衆」への移行を提案したものの、反対意見が相次いだということです。

これを受け、会長代理を務める塩谷氏らは「5人衆」案を拒否し、6日の総会では一周忌の後に新体制を決める方針だけが確認されました。

安倍派では派内の駆け引きが続くこととなり、岸田総理に近い自民党幹部からは『安倍派内が混乱しバラバラになっている方が政権にとっては都合が良い』との指摘も出ています。