自民党・世耕参院幹事長が台湾訪問 安倍元首相の後継者をアピール
台湾を訪れている自民党の世耕参議院幹事長は、南部・高雄にある安倍元首相の銅像を訪れ、献花を行いました。世耕氏の台湾訪問の狙いについて、高柳裕美記者の報告です。
安倍元首相の銅像は、日本と台湾の友好に尽くした安倍氏をしのび、今年9月に建てられたもので、世耕氏らは花を手向け、黙とうしました。
その安倍氏が会長を務めていた自民党・安倍派の後任の会長をめぐっては、党内最大派閥の数の力を握ろうと、萩生田政調会長や西村経済産業相をはじめ、世耕氏も意欲を持っています。
ただ、衆目一致する会長候補はいないため、新しい会長は決まっていません。世耕氏も当面は集団指導体制が望ましいとの考えを示しました。
自民党・世耕参院幹事長「(安倍氏の後任会長について)何かこう慌てて結論を出す必要はないんじゃないかなと思ってます。慌てて何か体制を決めるよりも、しっかり力を合わせて仕事をやっていく、そんな中で自然とリーダーが収れんしていく。そんな形が一番理想的かなと思っています」
一方で、首相を目指すかについては「国会議員になった以上は、いずれ国のかじ取りをしっかりやってみたいという思いを持っている」と意欲を隠しませんでした。
安倍派の会長、そして、その先の首相にも意欲を示す世耕氏。今回の台湾訪問には安倍氏の後継者であることをアピールし、求心力を高めようとする狙いもありそうです。