北ミサイル「かなりの能力」政府に緊張感
北朝鮮は29日未明、ICBM(=大陸間弾道ミサイル)を発射した。日本政府の反応を、首相官邸前から青山和弘記者が伝える。
今回のミサイルは通常より高い軌道、ロフテッド軌道で発射されたが、防衛省幹部は「普通に撃てばアメリカに届くというけん制だ」と警戒を強めている。
また小野寺防衛相は、今回のミサイルについて「到達高度を考えればかなりの能力をもったICBMと考えられる」と話している。アメリカのトランプ大統領はすでに、安倍首相に対して北朝鮮がアメリカ本土に届くICBMを完成させることは絶対に許さないとの考えを伝えている。官邸関係者が「いずれ武力衝突に発展する可能性も否定できない」と話すなど緊張感が高まっている。
その一方で政府高官は、「ICBMの技術はあるけど、アメリカに向けて撃つ度胸はないんだろう。通常軌道で撃ったらアメリカを本気にさせちゃうから」と分析している。
安倍首相は北朝鮮の暴発をおそれず、圧力を強めていく姿勢を強調している。
安倍首相「暴発をするかもしれないということで、こちらがたじろぐことは、まさに北朝鮮の思うつぼになるわけであります」
北朝鮮を核・ミサイル開発の放棄に導けるのか。安倍首相、日本政府は正念場を迎えている。