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長距離巡航ミサイル導入する方針~防衛省

2017年12月6日 12:21

 北朝鮮が弾道ミサイルの発射を繰り返す中、防衛省は戦闘機に搭載する射程が500キロを超える長距離巡航ミサイルを導入する方針を固めた。

 長距離巡航ミサイルの導入について、政府関係者は「事実上の敵基地攻撃能力の保有に踏み出した」と話している。

 防衛省は今月下旬に決定する来年度予算案に、最大射程が約500キロの巡航ミサイルの購入費用のほか、最大射程が約900キロの巡航ミサイル「JASSM-ER」の導入に向けて、自衛隊のF15戦闘機を改修する経費などを盛り込む方針を固めた。これらのミサイルは日本海の上空から発射すれば、北朝鮮の内陸部が射程に入ることになる。

 官邸関係者は「抑止力になるので、敵基地攻撃能力はあった方がいい」と語っている。これに対して、野党からは反発の声も上がっている。

 立憲民主党・長妻代表代行「自衛隊としては敵基地攻撃能力は持たないと、こういうことを国会で繰り返し答弁してきた」「こういう、こそくな形で日本の防衛政策を進めては国益に反すると」

 野党側は国会での議論を求めていく方針だが、防衛省は「あくまでも島しょ防衛のためのものだ」と説明する考え。