9月に行われる自民党総裁選挙に、小泉進次郎元環境相が出馬する意向であることが20日、わかりました。かつて「news zero」の取材に「総理大臣になってほしいと思われるような政治家でありたい」と意欲をにじませていました。

　　　◇

名前が挙がる11人のうち“最年少”43歳のこの人に、動きが─。

小泉進次郎元環境相（43）
「出馬を真剣に考えている」

会談した議員に、こう話すなど、小泉進次郎元環境相が総裁選に出馬する意向を周辺に伝えていることがわかりました。

　　　◇

「政治とカネの問題」で自民党に逆風が吹く中、先月、福島・南相馬市では…

──自身がトップに立ちかじ取りする考えは？

小泉進次郎元環境相（43）
「今、福島の海で大使とまさかこんなコラボが実現するとは思わなかったので、今その喜びに浸っていて他のことは何も考えられません」

3日前（17日）にも…

子ども
「総理大臣になるために頑張ってください」

小泉進次郎元環境相（43）
「いまさ、ここのマスコミの人たちに『そう言ってこい』って言われなかった？」

総裁選の話題をかわしてきた小泉氏─。しかし“総理大臣に対する思い”は、以前から胸に秘めていました。

　　　◇

10年前、「news zero」の櫻井翔キャスターが“将来像”について聞くと、次のように語っていた小泉氏。

小泉進次郎氏（当時33）
「『総理大臣になってほしい』と思われるような政治家でありたい」「自分から総理になりたいとは言わないし、言うべきではない。多くの方々から『この人に託そう』そう思っていただけるような政治家になることが、自分の中ではいまの目標ですから」

父親は、言わずと知れた小泉純一郎元首相です。

その父から「『50歳まで総裁選に出るな』と言われた」という一部報道をラジオ番組で否定した上で…

小泉進次郎元環境相（43）（今月10日、ラジオ番組での発言）
「いま43歳ですけど、仕事上のさまざまな判断・決断をいちいちオヤジに仰ぎますか？　自分で決めるっていうのは、当たり前のことなんじゃないですか？」

いまがその決断のときだったのでしょうか。小泉氏には菅前首相に近い議員を中心に支持が集まっています。

ポスト岸田をめぐり“乱戦模様”の総裁選。自民党は20日、9月12日告示、27日投開票とすることを正式に決めました。

　　　◇

“3度目の挑戦”となる河野デジタル相は20日夜、都内で…

河野太郎デジタル相
「後ろのカメラの台数を見ると、総裁選挙が始まったみたいな気がいたしますが…」

河野氏は所属する麻生派を中心に、立候補に必要な推薦人20人を確保できているということです。

政界で1、2を争う「ドリアン好き」として知られる河野氏。18日に着ていたシャツは「ドリアン柄」でした。記者が総裁選について聞こうとしますが…

記者（18日、神奈川・大磯町）
「この週末はいろんな方が…」

河野氏
「そういう難しい話はきょうはいいから。みんなでおいしいドリアンを食べよう」

また、池の周りを歩きながら…

河野氏
「間違って池に落っこったりして」

記者
「そんな1週間使える素材（映像）くれるんですか？」「でもタイミング的には不吉なんじゃないですか」「池に落っこっちゃうと」

河野氏
「・・・・・」

河野氏は来週月曜日（26日）に出馬会見を行う予定です。

また石破茂元幹事長が、次の土曜日（24日）に地元・鳥取で正式な出馬表明を行うことで最終調整に入ったことが20日夜、関係者への取材でわかりました。その後、来週中に東京都内で、改めて政策などを発表する記者会見を開く方向で、調整しているということです。

（8月20日放送『news zero』より）