ニューヨークで国連総会の関連イベントなどに出席している河野外相は、日本時間２７日、北朝鮮の李容浩外相と会談した。

日朝外相が接触するのは、先月、シンガポールで立ち話をして以来。同行筋は「会談は急きょ決まった」としながらも「じっくり会話ができた」と話している。

河野外相「きょうの昼、国連本部において２０分程度、北朝鮮の李容浩外相と会談を行いました。内容については一切、これ以上触れるつもりはありません」

河野外相は「内容は申し上げない」と繰り返したが、李外相に対して、「拉致・核・ミサイル問題を解決して国交正常化を目指す」、「その先には経済協力を行う用意がある」といった日本の立場を改めて伝えたものとみられる。

安倍首相が金正恩委員長との会談実現に強い意欲を示す中、今回の会談でも安倍首相のメッセージが伝えられた可能性もある。ただ外務省幹部は、「あくまで日朝は米朝の後だ」と話している。

トランプ大統領が２回目の米朝首脳会談に向けた動きを活発化させるなど、各国が北朝鮮との対話に乗り出す中で、日本としても北朝鮮との接触のチャンスは今後も最大限とらえていきたい考え。