日本人が海外でテロや誘拐事件に巻き込まれる危険性が高まる中、外務省は２日、海外に進出する企業を対象にしたテロや誘拐事件への対処訓練を行った。

外務省が主催するテロ・誘拐対策の訓練が都内で開かれたのは初めてで、２日は、海外に進出する企業の関係者など、１００人以上が参加した。

テロ事件に巻き込まれた際に低い姿勢で逃げる重要性や、拘束・誘拐された場合にどのように対応するべきかなどについて、参加者は有事を再現した緊迫した訓練に臨んだ。

海外に進出する日本企業の拠点は、およそ７万２０００カ所にのぼり、過去１０年で倍増している。

外務省は、今後も、訓練の重要性を広め、海外に渡航する日本人の安全確保に努めたい考え。