安倍首相、自由貿易の重要性強調 国連総会
アメリカ・ニューヨークを訪れている安倍首相は、国連総会で演説し、自由貿易体制の強化を日本が主導していく考えを表明した。
保護主義に走るアメリカなどを念頭に安倍首相が今年、一番長く時間を割いたテーマは、「自由貿易の重要性」だった。
安倍首相「アジア・太平洋からインド洋に至る広い地域に、今世紀にふさわしい自由で公正な経済のルールを広げるには日本のような国こそが、これを主導しなくてはならない。私の、信念であります」
一方で日米の閣僚級の通商協議について、「何よりも重んじる」と述べ、トランプ大統領への配慮も忘れなかった。
またアメリカで日本がいかに大きな雇用を生み出しているか説明し、「ウィンウィンの関係を日米の間で続けていきたい」と訴えた。この部分は首相側の意向で書き足されたということだが、アメリカ経済への日本の貢献を強くアピールする狙いがある。
一方、北朝鮮問題については、「金正恩委員長と直接向き合う用意がある」と日朝首脳会談への意欲を改めて示した。
この後のトランプ大統領との首脳会談で、自由貿易の重要性をどこまで確認できるのか、安倍首相の手腕が試されることになる。