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参院・法務委員長の解任決議案を否決

2018年12月7日 14:12
参院・法務委員長の解任決議案を否決

外国人労働者の受け入れを拡大するための出入国管理法改正案をめぐる攻防。野党側が、法案の採決を先延ばししようと提出した、参議院法務委員長に対する解任決議案は、7日に否決された。

立憲民主党の有田議員は、外国人労働者の受け入れを拡大するための新たな制度の土台である、外国人技能実習制度の問題が明らかになったのだから、法案の採決は急ぐべきでないとの考えを強調した。

立憲民主党・有田芳生議員「これほど問題が山積する技能実習制度を見直さないまま、新たな外国人労働者の受け入れ制度を急いで作る必要はありません」

自民党・福岡資麿議員「横山委員長には全く瑕疵(かし)はなく、解任される理由はどこにもありません」

この討論のあと、法務委員長の解任決議案は採決され、与党などの反対多数で否決された。

一方、漁業法改正案の審議をめぐり野党側が提出した農林水産委員長の解任決議案も審議され、野党議員が議長の度重なる制止を無視し決議案の趣旨説明を続けるなど抵抗したが、否決された。

与党側は、このあと法務委員会で入管法改正案の採決を行いたい考えだが、野党側は、山下法相の問責決議案を提出して抵抗を続ける構え。しかし、与党側は今の国会で成立させる姿勢を崩さず、法案は7日夜、参議院本会議で成立する見通し。