福島・大熊町の一部 避難指示を来月解除へ
政府は福島第一原発事故の影響で全町避難が続く、福島県大熊町について、来月10日に一部地域の避難指示を解除することで福島県と大熊町と合意した。第一原発の立地自治体での避難解除は初めてとなる。
渡辺復興相「本日、大熊町の一部区域の避難指示解除を4月10日に実施することを大熊町、福島県、国の3者間において合意した旨を承知しております」
来月10日に避難指示が解除されるのは、大熊町西側の大川原地区と中屋敷地区。
大熊町では、来月14日に役場新庁舎の開庁式を行う予定で、町側は、それよりも前の解除を要望し、政府と協議をしていた。
今後、政府の原子力災害対策本部で、正式決定される。福島第一原発が立地する自治体で避難指示が解除されるのは初めてとなる。
一方、福島県大熊町の仮役場には26日朝、原子力災害現地対策本部長が訪れ、避難指示解除の方針を伝えた。
大熊町・渡辺利綱町長「町全体から見ますと一部の区域だが、これを呼び水として復興に弾みをつけたい」
解除されるのは、人口の4%ほどが住んでいた場所で、町は住民の帰還に向け災害公営住宅の整備を進めている。