日立製作所 イギリス原発建設事業を凍結
日立製作所はイギリスで進めてきた原発建設事業について、撤退の可能性も含め凍結すると発表した。
日立製作所・東原敏昭社長「ホライズンプロジェクト(イギリス原発事業)は凍結という判断をしましたので、ここ何年かは、国内の原子力事業の再立ち上げと廃炉処理を重点的にやらざるを得ないでしょう」
日立製作所は2012年からイギリスでの原発建設プロジェクトを進めてきたが、これを凍結することを決定した。
原発プロジェクトの巨額の費用についてイギリス政府や他の企業からの資金調達計画が整わず、十分な利益が得られないと判断したため。
この事業の凍結により日立は3000億円の損失を見込む。会見した東原社長は、今後数年は国内の廃炉や再稼働などに集中すると表明した。
また、国内の原発再稼働が進まず、原発技術を担う人材の確保が難しくなってくる見通しの中で、他の原発メーカーと事業の統合や再編について議論を進めるべきだとの考えを示した。