安倍首相は６日、７４回目の「原爆の日」を迎えた広島で平和記念式典に出席したあと、記者会見し、いわゆる元徴用工訴訟などをめぐり日韓関係が悪化していることについて、改めて韓国側に適切な対応を求めた。

安倍首相「韓国には日韓請求権協定をはじめ、国と国との関係の根本にかかわる約束を、まずはきちんと守ってほしいと思います」

安倍首相は、また、今後、予定されている国際会議などの機会に文在寅大統領と会談する可能性については「大統領が出席するか、うかがっていない」と述べるにとどまった。

一方、米中貿易摩擦が激化する中、１０月の消費税率引き上げにより景気が下ぶれした場合には「ちゅうちょすることなく機動的かつ万全の対策を講じていく」と述べ、追加の経済対策の実施に含みを残した。

また、イラン情勢が緊迫する中、アメリカが参加を呼びかける、ホルムズ海峡の安全確保のための有志連合に自衛隊を派遣するかについては「アメリカやイランとの関係をふまえ、様々な角度から検討し総合的に判断する」とこれまで通りの発言を繰り返し述べるにとどめた。