防衛費“5年で40~43兆円”で調整 現在の1.5倍程度
政府は、来年度から5年間の防衛費の総額について、40兆円から43兆円程度とする方向で調整に入ったことがわかりました。これは現在の総額の約1.5倍にあたります。
政府は「防衛力の抜本的強化」を掲げており、今後、防衛費をどれだけ増額するかが焦点の1つとなっています。防衛費は5年間の総額の規模を「中期防衛力整備計画」で定めており、政府は年末までに2023年度からの「中期防衛力整備計画」を決める方針です。
こうした中、複数の政府関係者への取材で、政府が来年度から5年間の防衛費の総額を40兆円から43兆円程度とする方向で調整に入ったことがわかりました。
現在、2023年度までの5年間の防衛費の総額は約27兆4700億円で、この1.5倍程度に大幅に増やすことになります。
当初、防衛省は、防衛力の抜本的強化のために約48兆円必要だと主張していましたが、財務省側はこれを抑えたい考えを示していました。
政府は、今後、自民・公明の与党と詰めの調整を行い、最終的な金額を決定する方針です。