陸自ヘリ墜落事故 エンジン2基が出力低下…異常発生の約90秒後に墜落 防衛省が調査結果を発表
去年4月、沖縄県で陸上自衛隊のヘリコプターが墜落し、乗員10人全員が死亡した事故で、防衛省は2基のエンジンの出力が相次いで低下し、およそ90秒で墜落したとする調査結果を発表しました。
調査結果によりますと、ヘリコプターは第2エンジンの出力が緩やかに低下したことに続き、第1エンジンの出力も低下して高度をたもてず、異常発生からおよそ90秒で墜落したということです。
第2エンジンの出力低下の要因は、エンジン制御系統の異常による「ロールバック」という事象だと推定し、自衛隊機で確認されるのは、今回が初めてだとしています。一方、第1エンジンについては、要因の特定に至らなかったとしています。
防衛省は、より詳細な点検の回数を増やし、「ロールバック」への対応について周知・徹底するなどの再発防止策を取った上で、飛行を全面的に再開するとしています。