来年度予算案きょう午後に成立へ 高市経済安保相の辞任を迫るも“決め手”欠ける
来年度予算案はまもなく参議院予算委員会で与党の賛成多数により可決され、28日午後、成立する見通しです。
立憲民主党は予算審議を通じて放送法の政治的公平性に関する行政文書にターゲットを絞り、高市経済安保相の辞任を迫り続けました。しかし、決め手に欠け、高市経済安保相は強気の姿勢を崩しませんでした。
立憲民主党・杉尾議員
「高市大臣が怪文書だと、切って捨てたのが始まりです。その責任をどう考えるんですか。大臣」
高市経済安保相
「怪文書と言ったとは記憶をしておりませんが、ねつ造された文書とは答えております」
立憲民主党・杉尾議員
「大臣をおやめください」
高市経済安保相
「私は何らやましいこともないのに、大臣の職を辞するということはございません」
当初の野党は「まずは高市大臣を辞職に追い込む」と意気込み、その後、岸田政権を追及するシナリオを描いていました。しかし、結局、逃げ切られる形となり、ある立憲のベテラン議員は「この予算委員会、岸田首相は相当楽だったろう」と話しています。
「防衛力強化に伴う増税」など、他にも多くの重要課題がありましたが、ある野党議員は、「高市さんの問題に時間がとられ、議論が深まらなかった」と指摘しています。
こうした中、来年度予算案は予算委員会に続き、本会議でも採決され、28日午後に成立する見通しです。