寺田氏“更迭”…参院本会議は延期 補正予算案の審議などに影響
政治とカネの問題で寺田前総務大臣が更迭されたことを受け、国会では補正予算案の審議などに早速、影響が出ています。
衆議院・本会議は寺田氏の更迭により2時間近く遅れて始まりました。岸田総理大臣は更迭の経緯を説明し「任命責任を重く受けとめる」と述べました。
岸田首相「国会開会中に大臣が辞任する事態となったことは、まことに遺憾であり、私自身、任命責任を重く受けとめております」
岸田総理は「政策に遅滞が生じないよう、政府一丸となって国政の運営に取り組むことで職責を果たす」と述べました。
これに先立ち、与党の党首会談が行われました。公明党からは岸田総理の判断の遅れに厳しい声が上がっています。
公明党・山口代表「総理として任命権者として、厳しい反省の上に再出発をしなければならない」
さらに公明党の佐藤国対委員長は寺田氏更迭のタイミングについて「見極めが遅すぎた」と批判しました。
野党側も「総理は外国を訪問する前に寺田氏を更迭すべきだった」「政治日程を混乱させているのは自民党だ」と岸田総理の判断を批判しました。
こうしたことから21日午後に予定されていた参議院本会議は22日に延期となりました。