全文】ワクチン同時接種「推奨ではなく実施可能」磯崎官房副長官(11/21午後)
磯崎官房副長官は、21日午後の会見で、新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンについて「同時接種そのものを推奨しているのではなく、実施可能としている」と改めて述べました。
<会見トピックス>
▽寺田総務相辞任の影響
▽ワクチン接種呼び掛け
▽防衛力強化の有識者会議
会見の概要は以下の通りです。
○磯崎官房副長官
冒頭、私の方から特に申し上げることはございません。
――寺田前大臣の影響について伺います。補正予算案を審議する衆議院本会議が辞任への対応によって、当初の予定から遅れて始まり、参議院本会議も明日に延期されることになりました。国会への影響ついては、野党だけでなく、与党内からも、政府の対応に厳しい意見が相次いでいるほか、補正予算の成立や旧統一教会の被害者救済新法の日程的な影響を懸念する声もあります。こうした厳しい声や懸念への受け止めと、政府として今国会にどう臨む考えかお聞きします。
○磯崎官房副長官
昨晩、寺田前大臣から辞任の意向が示されまして、これから臨時国会終盤、年末にかけて、補正予算、被害者救済新法、防衛力強化、コロナ対策、当初予算編成などの重要課題に答えを一つ一つ出すことを最優先すべき正念場を迎えることから、総理は寺田前大臣の辞任を認めることとしたと承知をしています。閣僚辞任という事態について重く受け止めつつ、そうした中でも国民の生活、国民の命や暮らしを守るために果たさなければならない、多くの重要な政治課題があり、それらを一つ一つ乗り越えて、結果を出すことによって、責任を果たしていかなければいけない、そのように考えております。国会の運営については国会でお決めいただくことでございますけれども、政府としては、補正予算や提出法案、こういった審議に誠実に対応してまいりたい、そのように考えております。
――新型コロナワクチンについて伺います。コロナ第8波とインフルエンザの同時流行が懸念される中、政府としては、それぞれのワクチンを同時接種しても問題はないとして接種協力を呼びかけています。一方で、同時接種に不安を感じる人が約6割にのぼるとの民間調査結果もあるなど、接種促進に課題も指摘されています。改めて政府としてどのようにワクチン接種を呼びかけていくお考えか伺います。あわせて、岸田総理はすでに4回目のワクチン接種を終えられていますが、8月にコロナに感染され、約3か月が経過しており、今後5回目の接種されるご予定はあるのでしょうか。また、その際、インフルエンザワクチンと同時接種するお考えはあるのか伺います。
○磯崎官房副長官
新型コロナにつきましては、引き続き、新規感染者数が増加傾向にあり、今後とも感染動向を注視する必要があるというふうに考えております。季節性インフルエンザにつきましては、引き続き、低い感染レベルではあるものの、過去2年間と比較すると、報告数は多く、足元での増加の兆しが見られている、そういうふうに考えております。この冬は、新型コロナの感染拡大や季節性インフルエンザの同時流行が懸念されていることから、オミクロン株対応ワクチンやインフルエンザワクチンについて、希望者に対してできる限り早い時期での接種の検討をお願いをしているところでございます。また、ご指摘の同時接種につきましては、同時接種そのものを推奨していくということではなくて、同時接種について、厚生労働省の審議会において安全性と有効性を議論いただいて、実施可能としているところということでございます。政府としては、自治体等と連携をしまして、すでに1日100万回を超えるケースの接種体制を整備しているほか、関係団体に対して早期接種に向けた協力を働きかけてきたところでございます。引き続き、接種促進に向けてテレビCMやSNSなど、様々な媒体によりまして、情報発信に努めるなど、希望する全ての対象者の方が年内にオミクロン株対応ワクチン接種を受けられることができるように取り組んでまいりたいというふうに考えております。なお、岸田総理はインフルエンザワクチンにつきましては、すでに接種済みでございまして、また5回目のコロナワクチンにつきましても、今後適切なタイミングで接種することになるというふうに承知をいたしております。
――防衛力強化の有識者会議について伺います。本日4回目の会合が午前中に開かれましたが、委員からどのような意見が出ていて、どういったことが確認されましたか。また有識者側からとりまとめの原案が今回示されましたが、正式決定の時期について、見通しなどを伺います。
○磯崎官房副長官
本日、第4回目の国力としての防衛力を総合的に考える有識者会議が開催をされまして、報告書の取りまとめに向けた議論が行われたところであります。具体的には、座長から報告書案が示され、それについて議論が行われ、結果として、この報告書案につきましては、座長一任となったところでございます。報告書案につきましては、座長において最終確認の上、日程が整い次第、報告書として総理に手交され、公表されるものと承知をしております。なお、ご指摘の点も含めまして、議事の内容につきましては、この報告書が総理に手交された後に、事務方よりブリーフィングを行うということにされているというふうに承知をしております。