総務相に松本剛明氏起用 岸田首相が正式に発表「税制や行政改革など幅広い分野に精通」
岸田首相は、政治と金の問題で更迭した寺田氏の後任の総務相として、松本剛明氏を起用すると正式に発表しました。
1か月で3人の閣僚が辞任に追い込まれたことで、岸田首相の求心力が一段と低下することになります。岸田首相は政策課題に結果を出すことで信頼を回復したい考えですが、政権運営は厳しさを増しています。
岸田首相「今回の閣僚辞任について、私自身の任命責任について重く受け止めています。山積する課題へ取り組みを進めていくことで、職責を果たしていきたい」
岸田首相は松本氏の起用について、「税制や行政改革など幅広い分野に精通し、閣僚経験もある」「国民に対し、政治の信頼をしっかり示せるように、職責を果たしてほしい」と述べました。
しかし、自民党幹部からは、同じく政治と金の問題が指摘されている秋葉復興相に辞任ドミノが波及することを懸念する声が上がっています。
立憲民主党・安住国対委員長「やはり、総理のご決断は、遅きに失したと思っています。この先、任命責任を含めて、厳しく問うていくことになると思います」
国会では、自民党と立憲民主党の国会対策委員長が会談し、自民党の高木国対委員長は、閣僚の辞任が相次ぎ「ご迷惑をおかけしました」と謝罪しました。
国会では21日午後から衆議院で第二次補正予算案の審議が始まる予定でしたが、開始が遅れる見通しで、早速、影響が出ています。