岸田首相が“今年初”会見 「経済の好循環」「異次元の少子化対策」に取り組む決意示す
岸田首相は4日、今年初めての記者会見を行い、課題は「経済の好循環」と「異次元の少子化対策」だとして取り組む決意を示しました。
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三重県にある伊勢神宮で4日午後1時ごろ、橋を渡るスーツ姿の集団が――その中心にいるのは、岸田首相です。参道には岸田首相を一目見ようと、多くの人が集まりました。岸田首相は右手をあげて、「明けましておめでとうございます!」と応じていました。
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参拝を終えた午後2時すぎ、岸田首相は今年初めての記者会見に臨みました。
岸田首相
「本年も覚悟を持って、先送りできない問題への挑戦を続けて参ります。特に2つの課題――第1に『日本経済の長年の課題に終止符を打ち、新しい好循環の基盤を起動する』、第2に『異次元の少子化対策に挑戦する』」
今年の課題は「経済の好循環」と「異次元の少子化対策」とした上で、アベノミクスを含めた過去の経済政策が十分な成果をあげていないと認め、「この問題に終止符を打つ」と述べました。
岸田首相
「この30年間、企業収益が伸びても期待されたほどに賃金は伸びず、想定されたトリクルダウンは起きなかった。私はこの問題に終止符を打ち、賃金が毎年、伸びる構造を作ります」
労働者の再教育や成長分野への人材移動などを進めるとし、企業側にもインフレ率を超える賃上げを求めました。
また、“異次元”と表現した少子化対策については、“子どもファースト”の経済社会を作ると述べました。
岸田首相
「子どもファーストの経済社会をつくり上げ、出生率を反転させなければなりません。若い世代から『ようやく政府が、本気になった』と思っていただける構造を実現すべく、大胆に検討を進めてもらいます」
6月までに、将来的な“子ども予算倍増”に向けた大枠を提示するということです。