自衛隊の中東派遣 武器使用の判断基準は…
週明けにも閣議決定される自衛隊の中東派遣をめぐり、自衛隊や防衛省のOBの識者が18日夜の深層NEWSに出演。攻撃を受けた際に部隊が武器を使用する判断基準があいまいだとの指摘について、議論となった。
河野克俊前統合幕僚長「これをやる目的は、まさにシーレーン防衛。もしくは日本の(関係する)タンカーが危機的状況に陥ったとき、どうするか。いろいろ不備があるから何もしませんという選択肢は絶対ないはず。シーレーンを守るという目的を外すと議論が変な方にいってしまう」
柳澤協二元内閣官房副長官補「自衛隊の現場は、こういう任務がストレスフルで疲れると思う。明確な実任務、何をやってこいというのがはっきりしないケースというのは。シーレーンを守るという意思が大事だと河野さんはおっしゃるが、ならば、やはり海警(海上警備)行動なのか、必要があれば防衛出動するという意思表明が背景にあって出す(派遣)なら別だが、出し方(派遣)があまりにも中途半端」
一方、自民党の佐藤正久前外務副大臣は、派遣の目的は「情報収集で、外交的配慮、あるいは安全確保を十分考えて独自派遣を決めている」と話した。