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iPS研究 不透明プロセスで予算削減を?

2020年1月29日 17:30
iPS研究 不透明プロセスで予算削減を?

国会で野党側は、ノーベル賞を受賞した京都大学の山中伸弥教授が行うiPS細胞の研究について、安倍政権に近い一部の官僚が不透明なプロセスで予算を削減しようとしたのではないかと追及した。

立憲民主党の杉尾議員は、和泉首相補佐官と厚生労働省の大坪審議官がiPS細胞研究の予算の一部の打ち切りを強引に進めようとしたのではないかとただした。

杉尾議員「どうしてあなたと和泉補佐官が密室で山中教授と3人だけで話をして、各省庁に何で指示できるんですか」

大坪審議官「指示ということではなく山中先生からいただきましたご意見を関係省庁に共有した上で、どういう仕組みが一番効率的なご支援ができるかということを関係省庁と議論したものでございます」

結局、予算は打ち切られておらず、大坪審議官はプロセスにも問題はなかったとの認識を示した。また、竹本科学技術担当相は「総理が約束した研究費は履行されるべきだが、いろいろな政策議論があってしかるべきだ」と述べた。

一方、安倍首相は新型コロナウイルスによる感染拡大を受けて、より対策を強化するため、30日、政府対策本部を設置する考えを明らかにした。