国会で３日、野党から、新型コロナウイルスの感染拡大が東京オリンピック・パラリンピックの開催に影響するのではないかとの懸念の声が上がった。

国民民主党の渡辺副代表は、国内での感染症対策が徹底されていることを関係機関に伝えなければ、開催地の変更などもあり得るのではないかとただした。

渡辺副代表「ひょっとしたらオリンピックの開会自体が本当に大丈夫なのかという話になってくる。全力を挙げての対応をしていただけることをお約束いただけますか」

安倍首相「東京オリンピック・パラリンピック大会への影響が及ぶことなく開催準備が着実に進むように適切に対応してまいります」

これについて、橋本東京オリンピック・パラリンピック担当相は、「大会組織委員会は大会の中止を検討していない」と述べた。その上で、感染症対策に万全を期すために、関係自治体や競技団体などが一堂に会する会議を今週中に開くことを明らかにした。

また、菅官房長官は、感染が確認された香港の男性が乗船していたクルーズ船が、４日、横浜港に戻ってくる予定であることについて、「検疫など適切に対応するが、具体的には潜伏期間などを勘案して検討している」と説明した。

加藤厚労相は国会で、船内に発熱などの症状を訴えている人がいることを明らかにした。