野党側 安倍前総理の国会招致求める
東京地検特捜部が、安倍前総理大臣の事情聴取を行ったことを受け、野党側は、安倍前総理の国会招致を求めました。
野党側は、国会で、安倍前総理が公開の場で説明することが、必要だと求めています。立憲民主党の安住国対委員長は、22日朝、「国会で118回にわたって、虚偽答弁を続けてきたわけで説明を聞く機会を設けたい」として、安倍前総理の国会招致を求めました。
また、自民党の二階幹事長は、会見で、安倍前総理の説明責任について、「これはご本人が考えておられるでしょうから、それを待ちたい」と述べました。
一方、鶏卵生産会社「アキタフーズ」から、現金500万円を受け取った疑惑が浮上している、吉川元農林水産大臣が議員辞職しました。
立憲民主党 安住国対委員長「辞めたからといって、責任追及が終わるわけではないですよ、ということは申し上げました。体調が回復次第、通常国会の予算委員会で聴取をしたいと思っています」
立憲民主党の安住国対委員長は、来年の通常国会の予算委員会に、吉川氏を呼び、説明を求める考えを示しました。安住氏は、事実と異なる発言をすれば、偽証罪に問われる証人喚問が必要だとしています。
吉川氏は、菅総理大臣と初当選同期で親しく、二階幹事長率いる二階派に所属しているだけに、自民党幹部は、「自民党にこれ以上迷惑をかける前に辞職した」と話しています。
自民党 二階幹事長「ご本人と関係者じゃないと分からないことですから、本人の説明に我々は従いたい」
安倍前総理の「桜を見る会」の問題など、「政治と金」をめぐる問題が相次ぐ状況に、政府与党内には危機感が広がっています。