空自スクランブル 去年4月~12月末で785回に
防衛省によりますと、去年4月から12月末までに領空侵犯の恐れのある航空機に対し航空自衛隊が緊急発進(スクランブル)をした回数は785回に上りました。
昨年度、1年間の725回をすでに上回る数字です。
この間、ロシアの航空機が2回、また、中国の航空機が1回、実際に領空侵犯をしたことが確認されています。
国別で見ますと、中国機に対する発進が全体の約7割にあたる571回で、昨年度、1年間での回数を100回以上、上回っています。
岸防衛大臣は「近年、中国機の飛行形態は変化し、活動範囲は東シナ海にとどまらず太平洋や日本海にも拡大している。また、長期間、長距離にわたる飛行も確認している」「わが国周辺の空域等において中国機は活発な活動を継続しており、そのような状況が2021年度3四半期までの緊急発進回数の増加につながっていると考える」とコメントしています。