国連総会でアメリカ・ニューヨークを訪れている岸田総理大臣が会見を行い、来週前半に、関係閣僚に対して経済対策のとりまとめを指示する考えを表明しました。

岸田総理「帰国明けの来週前半には、経済対策の柱立てを指示します。先週発足した新体制による経済対策の検討を本格的に動かします」

岸田総理は経済対策の柱について、「物価高の対応」「賃上げ」「投資の流れの加速化」などをあげました。その上で補正予算案については「適切な時期に国会に提出する」と述べました。また、岸田総理はウクライナ問題をテーマとする国連の安全保障理事会に出席しましたが「分断と対立ではなく、協調して困難に立ち向かう場としての国連を実現すべき」と安保理改革など国連改革の必要性を強調しました。

一方、一般討論演説の場などで福島第一原発の処理水の海洋放出について触れなかったことについては、演説自体の主なテーマがウクライナ問題を念頭に「協調に向けた協力に焦点を置いたためふれなかった」と説明しました。