松野官房長官は、10日にロシア軍が北方領土を含む千島列島で行った軍事訓練について、外交ルートを通じてロシア側に抗議したことを明らかにしました。

松野長官は会見で、「北方領土におけるロシア軍の動向については日ごろから注視している」として、ロシア軍が10日に行った北方領土を含む千島列島での訓練は、「日本の立場と相いれず、受け入れられない旨、11日に抗議した」と述べました。また、今回の訓練について、ロシア側から事前に通告がなかったことを明らかにしました。

一方、ロシアのプーチン大統領が、ロシアから撤退する外国企業の資産を国有化する方針を了承したことについては、「懸念を持って注視している」とした上で、ロシア側に対し、日本国民や企業の正当な利益が損なわれないよう、外交ルートを通じて求めたということです。