強い危機感を持つよう、岸田首相が指示しました。自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題を受け、岸田首相は党幹部と異例の緊急会合を開き、派閥パーティーなどを自粛するよう求めました。

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安倍派（清和政策研究会）をめぐっては、販売ノルマを超えてパーティー券を売った所属議員に、収支報告書に記載せずに、ノルマ超過分をキックバックしていた疑いがあり、直近5年間での総額が1億円を超えるとみられることがわかっています。

キックバックを受けていた議員は10人以上にのぼるとみられていますが、関係者によると、東京地検特捜部がそうした議員の秘書に対し、任意の事情聴取を始めたことが新たにわかりました。

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松野氏は、安倍派の事務を取り仕切る事務総長を務めた経験があります。

自民党・安倍派 松野官房長官（6日午前）
「現在、私は派閥を代表する立場にはございませんので、説明するという立場にはないと考えております」

安倍派からは、松野官房長官や西村経産相などが入閣しているほか、党の幹部に萩生田政調会長や高木国会対策委員長、世耕参院幹事長らが名を連ねています。

安倍派の中堅議員からは「パーティー券の話は落ちるところまで落ちるしかない。安倍派はもう終わりかもしれない」という声も上がっています。

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午後2時すぎ、自民党本部に入った岸田首相。自民党幹部8人による異例の緊急会合を開きました。

岸田首相（首相官邸、午後2時45分頃）
「パーティーにつきましては、党として信頼回復に向けての取り組み、これを明らかにするまでは、これを自粛すること」

派閥のパーティーや忘年会・新年会を自粛するよう求めました。そして…

岸田首相
「改めて強い危機感を持って取り組むこと、これを重ねて指示をした」

批判の高まりを受け、自ら前面に出ざるを得なくなった岸田首相ですが、野党からは…

立憲民主党・安住国対委員長
「そういう話をする前にやることがあるのではないですかと。つまり実態解明をしないまま、言ってみれば蓋をするために、法改正や自粛の話をしてるんじゃないかと」

野党側は8日に行われる予算委員会の集中審議で、実態の解明を迫る構えです。