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“皇位継承”歴史専門家ら聴取 女系天皇は

2021年6月1日 0:55

安定的な皇位継承について議論する政府の有識者会議は31日、4回目のヒアリングを行い、歴史の専門家など4人から意見を聞きました。今月7日には、最後のヒアリングを行います。

31日のヒアリングで関東学院大学教授の君塚直隆氏は、「女性皇族にも皇位継承資格を与え、現行制度の男性皇族と同じように婚姻時などに『宮家』を創設し、配偶者や子どもも皇族にすべき」などと主張しました。皇位継承順位については、男女を問わずに第1子が優先される「絶対的長子相続制」にすべきとしています。

また、早稲田大学法学学術院准教授の橋本有生氏は「女性天皇は過去にも存在しており、伝統の観点からも否定されない」としています。さらに「国民の皇位に対する意識の変化によっては、女系天皇の可能性も十分に論じる余地がある」との認識を示したということです。

慶応義塾大学准教授の都倉武之氏は「皇位継承の選択肢を増やすこと」と「正当性の疑いをなくすこと」のバランスが安定的な皇位継承に必要だと指摘しています。その上で、女性天皇については「法的な整合性がとれれば容認されてよい」。女系天皇については「男系継承模索の方途が尽き、他に選択肢がない時の最後の選択肢として容認されてよい」としています。

一方、日本青年会議所監事の曽根香奈子氏は、「男系男子で繋がれていた一貫性は変えるべきではない」と主張しました。その上で、「男系女子への継承は一時的に必要な時は可能」とする一方、「女系への継承はあってはならないもの」との考えを示しました。

次回は今月7日に、小説家やマンガ家など4人から最後のヒアリングを行います。有識者会議は全部で21人の専門家らからヒアリングを行うこととなります。

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