「女系天皇」容認の意見も 政府有識者会議
安定的な皇位継承について議論する政府の有識者会議は21日、4人の専門家らから意見を聞きました。この中では女性天皇や、母方が天皇の血筋を引く「女系天皇」を容認する意見も出ました。
京都産業大学・所功名誉教授「男系男子を優先するにせよ、男系女子を認めておく必要もあろうと。これは3代先に必ず男子が生まれるとは限らないわけですから、3代先を考えての措置が必要だと思います」
所氏はまた、皇位継承の女系への拡大について、「不安や混乱を招く恐れがある」と慎重な姿勢を示しています。
東京大学 史料編纂所・本郷恵子所長「皇位継承資格を女性皇族にまで広げて、さらにその流れを作るのであれば、女性皇族は男性皇族と同じように処遇すべきであろうというふうにお話をして参りました」
本郷氏は継承順位について、「男女問わず直系・長子を優先する」としていて、「女系への拡大は当然であろう」との認識を示しました。
また、日本大学文理学部の古川隆久教授は「女系・女性天皇は憲法上問題ない」と述べた上で継承順位は長子優先としていて、女系および女性天皇について「国民の支持率は極めて高い」と話しました。
有識者会議は次回、来月10日に憲法学者ら4人からヒアリングを行う予定です。