政府は安定的な皇位継承を確保するための制度を検討する有識者会議を来週にも開催すると発表しました。

加藤官房長官「安定的な皇位の継承を維持することは国家の基本に関する極めて重要な問題であります。また、女性皇族の婚姻等による皇族数の減少等への対応については、さまざまな考え方、意見があるものと承知しております。これらの課題について皇室制度や歴史の専門家などのお考えをお聞きしながら、予断を持つことなく、議論を行っていただく」

安定的な皇位継承や女性宮家の創設については、上皇さまの退位を可能にする特例法の付帯決議で、天皇陛下の即位後、速やかに検討することとされていました。

発表された有識者会議のメンバーは上智大学法学部の大橋真由美教授、慶応義塾の清家篤学事顧問、ＪＲ東日本の冨田哲郎取締役会長、女優の中江有里氏、慶応義塾大学法学部の細谷雄一教授、千葉商科大学の宮崎緑教授、の６人です。

加藤官房長官は来週も第一回の会議を開くことを明らかにした上で、今後の進め方については「スケジュールありきでなく、落ち着いた議論をしてほしい」と述べました。