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「五輪前に効果的対策を」デルタ株に危機感

2021年7月7日 17:15
「五輪前に効果的対策を」デルタ株に危機感

新型コロナウイルス対策をめぐり、政府分科会の尾身会長は国会で、東京オリンピックが始まる前に効果的な対策が必要だと指摘しました。

政府分科会・尾身会長「実際に東京都の直近のデータを見ますと、入院の患者数、それから重症者数も少しずつ増えている兆候が見えているんですね。したがって私は、4連休、夏休み、お盆、オリンピック・パラリンピックが始まる前に、効果的な対策を打つことが必要だと思います」

尾身会長は今の感染状況について、東京ではインドで確認されたデルタ株への置き換わりがかなり進行し、中年や若者への感染拡大の兆候がすでに見られていると指摘。その上で、オリンピックや夏休みなどにより、首都圏からその他の地域に感染が拡大する懸念があると強調しました。

そして、ワクチン接種によって高齢者の重症者や感染者は減っているものの、中年層の重症者がこれから増える可能性があり、医療のひっ迫が起こりうるとして、オリンピックが始まる前に効果的な対策を打つことが必要との考えを示しました。

首相官邸では、まん延防止等重点措置の延長などについて関係閣僚が協議する予定で、8日、専門家に諮った上で正式決定することにしています。